1998年
■教育実習おつかれさま
■歴史的一日!?
■そしてそろそろ卒業間近
■あけまして、…おめでたい?

 教育実習おつかれさま

 中学校での実習が終わりました。明けて4日。「実習ボケ」からのモードチェンジが未だ不完全のままに投稿しています(というのも、日程的に不可能だったお別れ会をまた来週にやってくれるというので、まだ終わった気がしないのです)。同じK市の協力校でも、不良が恐くて給食も食べられないという実習生がいるなか、僕の行った学校は非常に恵まれた環境で、おかげで楽しい楽しい実習生活を送ることができました。あえて不満をあげるとすれば、「実習期間が短すぎる!」ということぐらいでしょうか。やっぱり、40人弱の生徒を把握し、交流を深めようとすれば3週間は必要だと思います。
 ちなみに、実習中に頂いた待ちに待った「教員採用二次試験」の結果は、残念ながら不合格でした。まぁでも、(就職の)内定はあるのでとりあえずそっちに行きたいと思ってます。ただ、今回の実習を通して、さらに教師職への執着心が強まったので、いずれ必ずこの試験を受けるべく帰ってきたいと思います。これから試験を受けようとしている皆さん、ぜひ頑張ってください。一人でも多くの「若い」教員が、いま子どもたちには必要です。
(1998.10.7「KNOSPEN」より)
 歴史的一日!?

 ―――1998年。7月12日。 
 この日は、僕にとって二つの意味で歴史的な日となりました。
 一つ目は、教員採用一次試験。
 大学入学以来の夢でもあった教師への第一歩です。試験自体は、予想よりも単純な問題が多く(できたかどうかは別問題)、やや拍子ぬけという感もありました。偶然にも受験の座席がS・Nさんの後ろで、しかもSさんと同じ教室での試験だったということもあり、大した緊張感もなくあっとゆー間に終わっちゃいました。これについてはまた後で、詳しく書きます。
 そして二つ目に(むしろこっちの方が大きいかも…)、参院選の投票日。21歳と8ヶ月にして、初めての選挙。待ちに待った念願の投票日。これでやっと政治に直接参加できるんだ。やっと政治にものが言えるんだ。実際投票してみたら、その感覚がモロに実感できました。「選挙なんて全然面白くないよ」って言ってた友達もいましたが、んなことはありません。あの、投票用紙に記入する瞬間の緊張感。自分の書いた一票が新聞の開票結果にプラス1されるんだという充足感。こんなにスリリングで楽しいことが他にあるでしょーか(いやまぁ、あるんだけどさ…)。それに、「国籍」という紙切れ一枚のせいで選挙権をもてない人、投票したくても様々な障害で困難な状況にある人、たった数か月生まれが遅いだけで投票できなかった人のことを考えれば、絶対「棄権」なんかできないと再確認できた瞬間でもありました。
 そして、その結果がこれまた大波乱。そんな僕の歴史的な日は、もしかしたら日本全体にとっても、「歴史的な」日になったかもしれません。
(1998.7.15「KNOSPEN」より)
 そしてそろそろ卒業間近

 4年―――。寮に入寮した日の夜、すっぱい匂いのするポリバケツに顔をつっこみながら、ふと「なんで俺こんなことしてるんだろ…」と考え込んだあの日から4年。「もてはやされるのは今のうち」と手当たり次第サークルに顔を出し、おごらせるだけおごらせた挙げ句トンづらをこくという常套手段を乱用していたあの頃から4年。男の3倍はいる学科の女の子に目を輝かせ、コンパではかなりの無理も平気でこなせていたあの若い時分から4年。
 早い…。ただただ早いの一言につきます。入学したのがまるで昨日のよう…というのは大げさにしても、もう最上学年かと思うとその早さを実感せずにはいられません。思えば遠くへ来たもんです。いろんなことがありました。笑いました。泣きました。怒ったこともありました。気がつけば長いはずの大学生活ももう終わろうとしています。憧れの大学生にさまざまな妄想を抱いていた高3の時代から、今の自分には何か変わったといえるところがあるでしょうか。大学に入って、やりたいと思っていたことは成し遂げられたでしょうか。4年間の自己総括の時期が近づいています。
(1998.5.6「KNOSPEN」より)
 あけまして、…おめでたい?

 未曾有の大雪が世間を騒がせてからしばらくたちますが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか。この正月は、実家にも帰らず、おせち料理も食べず、年賀状も書かず、バイトをしながら何気なく過ごしてしまったので、あまり正月を実感することができませんでした。が、幸いにもあの大量の雪と、実家から送られた美味な果物により、都心にいながら田舎の気分を満喫することができました。
 21世紀を3年後にひかえた98年は、いったいどんな年になるでしょうか。1月ももうあとわずかで終わろうとしていますが、年末年始の主なニュースといえば、新進党分裂ぐらいしかなかったように思います。…にしても、新党「友愛」とか「平和」とか「自由」とか、ひいては「国民の声」?ここまで来ると、もう言葉への冒涜としか思えないようなネーミングです。そのうち新党「勇気」とか出てくるんじゃないかと、ひそかに期待してます。んな、ジャンプの標語かなんかじゃないんだからさぁ…。新年早々こんな感じですから、日本の政治も先が思いやられます。
 さて、僕にとっての今年は、実習、卒論、卒業、就職…と、様々な試練と選択に迫られる大きな分岐点となりそうです。この一年で、今後何年間かの人生が決まっていくでしょう。ゼミ活動の方も、いよいよ終盤戦に入りました。残りわずかの大学生活を、悔いの残らないように過ごしたいと切に願う毎日。身も心も凍えがちな冬の日ですが、最近ではもう片時も離れられなくなってしまった無二の親友「ヒーター」君と共に、この長い冬を乗り切りたいと思っています。
(1998.1.28「KNOSPEN」より)

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