2009年1〜6月



■2009.4.19
 AERA記者に会う

キリスト教メディア関係者有志で
立ち上げた「キリスト教記者クラブ」。
4回目となった先日のオフ会では、
昨年キリスト教会の「性犯罪」と「カルト化」を
取材した
AERA記者の田村さんをゲストにお招きしました。

客観的立場からのキリスト教界への提言として
非常に示唆に富むものでした。
取材を通しての感想は、「教会も人の集まりなので、
他の組織と
同じ問題が当然起こり得る
共通して見えてくる教会の課題は、
criticalな(自己相対化の)発想・思考を容認できるか」
キリスト教メディアに期待することは、
「教会の外部に向けた『
』になってほしい」

…とのこと。特に個人的に印象に残ったのは、
「事実を探ることにのみ没頭すると、
本質が見えなくなる。 一度引いて
それぞれの事象を整理することで、
構造的な問題が見えてくる」 という言葉でした。

「事実(事象)と真実(本質)の違い」
これは私自身、かつての職場で体験的に
学んだことでもあり、 心底共感しました。

また、「おそらく今後も同様の事件は起こるし、
そうした構造そのものは 残るかもしれないが、
定期的にその問題を社会に提起し、
被害の予防や救済のために貢献することは
メディアにもできる」 という指摘にも
うなずかされました。

「信徒の啓蒙はメディアの役割。
残念ながら、
牧師には期待できないのが現実」
という参加者の声もありました。

第三者からのこうした指摘は本当に貴重です。
どんな組織・団体であれ、「内部」だけでなく、
常に
「外部」の声にも耳を傾けるべきだと思います。
改めて「キリスト教メディア」の
責務について
考えさせられる機会になりました。



■2009.4.10
 原稿より健康

ここ一ヶ月ぐらい、週刊の新聞と
季刊誌の締め切りに追われ、超多忙な日々を
送っていたのですが…

先日、とあるクリニックで健康診断を
受ける機会があり、「せっかくですから
日頃できない
検査
もしておきましょうか」という医師の勧めで
最先端(?)の健康診断を初体験。

なかでも驚いたのが、体脂肪計のようなものを
わずか1分程度持っていただけで、
体脂肪はもちろん、
筋肉の量から血管の硬さ
至るまで、ありとあらゆるデータが体の
部位ごとに
分かってしまうという検査。
何だか体中をのぞき見されているようで
ちょっと不思議な感覚だったのですが、
その結果にもまたまたびっくり。

 約20項目に及ぶ数値が
 
すべて標準」値。
 しかも、血管の硬さの統計
 から割り出した
 推定血管年齢は、

 20歳以下
との診断。

 担当したスタッフの方も、
 「パーフェクトは検査
 開始以来
3人目ぐらいです」
 とほめてくれました♪

 正直、それほど健康的な
 生活とも言えないのですが、
 やはり日常のなかで
 
精神的にも肉体的にも
 支えてもらってるんだなぁ〜
 と、改めて家族に感謝!

 おいしいご飯とステキな笑顔
 をありがとう!
 仕事の疲れを癒すのは、
 やっぱり家族の団らん。

 これからも、
健康第一で
 がんばります!



■2009.4.9
 「あいのり」考

結婚当初から、夫婦で唯一欠かさず観てきた
フジテレビの恋愛観察バラエティ「
あいのり」が、
先日最終回を迎えた。

男性4人・女性3人の計7人が「ラブワゴン」に乗り、
世界各地を旅する中で、
愛と友情を育むという番組。
カップルが成立すれば2人で帰国、
告白に失敗すれば1人で帰国するというルール。
深夜の30分枠で1999年から
9年半も続いた
人気長寿番組だっただけに、突然の終わり方には
様々な憶測と賛否両論が飛び交っている。

いずれにしても、開始以来
44組88人の
カップルを誕生させ、さらには
8組が結婚。
6人の命まで誕生させるという
社会的にも大きな影響を及ぼした番組といえる。

「恋愛」というプライベートな領域を、
他人が茶の間でのぞき見ながらあれこれ言うこと自体
大きなお世話なのだが、客観的に人と人との
出会いから別れ、感情の移り変わり
見るなかで、学ばされることが多かった。
男女間の「惚れた腫れた」だけでなく、
同性間の友情と葛藤が描かれるのも見所の一つ。

さらに、メンバーが各国の人々と出会うなかで、
今まで知らなかった
世界の現実(飢餓、差別、紛争など)
にも目を開かれ、人を愛するとは、共に生きるとは、
といったことを真剣に考える場がしばしば
提供されていたことも、番組が多くの支持と共感を
得られた要因だったと思う。

子どもが生まれてから、リアルタイムで見ることは
できなかったが、毎週必ず録画し、
後日お茶を飲みながら2人で鑑賞会。
終了後にはひとしきり感想を語り合う。
共感する部分も多い反面、やはりお互いの
感じ方の違いを新たに発見させられることも多かった。

映画ではなかなか趣味が合わない我が家だが、
またこのような番組が現れることを期待してやまない。

  



■2009.3.3
 仏式葬儀で新発見

祖母の葬儀に続いて、
先日は地元でお世話になっている
被爆者のご親族の葬儀に参列させていただいた。
生前は、夫婦ともどもお世話になった。

キリスト教式の葬儀に出ることが多いので、
他宗教の葬儀は毎回緊張してしまう。
個人的に「郷に入っては郷に…」が一般的とは
知りつつも、信仰的立場から「焼香」などの
宗教的儀礼は控えさせていただいている。
もちろん、ご遺族に失礼のないように配慮しつつ…。

今回の葬儀は仏教式。
斎場でお坊さんがお経を唱える中、
粛々と進められる昔ながらの「お葬式」。

…ではあったのだが、新しい
発見をした。
発見というといささか不謹慎な気もするが、
まさに「常識」が覆される思いだった。

それは、会葬者に配られたリーフレット。
そこには「
私たちは清め塩を使いません」という
タイトルで、こんな文章があった。

 火葬場の行き帰りで道を変えたり、家に帰れば清めと称して死の穢(けが)れを清めるために塩をまくなど、葬儀の時には
仏教の教えとは無縁の色々な迷信が行なわれます。
 それらは、各地の習慣やしきたりとして、何の疑問もなく行なわれていますが、それが
亡き人を限りなく貶めていく行為だと気がついている人は少ないようです。(中略)
 「清め」と言うからには、何かの「穢れ」を除くという意味があるのでしょう。そうだとすると葬儀は穢れた行為であり、亡き人は穢れたものということになってしまいます。(中略)
 
仏教では決して「死」を「穢れ」と受け止めることはありません。反対に「死もまた我等なり」と受け止め、生死(しょうじ)するいのちを精いっぱいに生きていくことこそ、人間としての生き方であると示しています。(以上、引用)

他宗教の儀式とはいえ、「清め塩」は
仏教の教えによるものと完全に信じ込んでいた。
最低限の知識として、やはり知っておくべきことがある。
ちなみに発行者は「真宗大谷派東京教区教化委員会」。
仏教
本来の教えを広く一般の人々にも知らせ、
啓蒙しようという姿勢には敬服させられる。
つくづく、「伝統」や「習慣」とは危ういものだ。



■2009.1.31
 2つの葬儀

1週間で二つの葬儀に参列した。

一つは所属教会でお世話になった元長老の
Fさん
大学に入って教会に移りたてのころ、
「教会のことは
すべてこの人に聞け」というほど
教会にとって欠かせない存在だった。
晩年はほとんど会話を交わすことができなかったが、
若者にも常に「よぉ」と声をかけ、気配りを欠かさなかった
その姿勢には頭が下がる。
鉄道マン時代、落盤事故などで家族を亡くした
遺族らとの窓口となって対応をされていたとの話を聞き、
それが原点だったのかと納得した。

もう一つは母方の祖母。享年
95歳
まだ意識がある時分に会ったのは、
従兄弟の結婚式が最後だった。
もともと
看護士だったということもあり、
数いる孫たちの出産にはほとんど駆けつけ、
お手伝いをしてくれた。
もちろん自分が当時お世話になった記憶はないが、
わが家はとりわけ双子だったので、
ずいぶん助けられたのだろうと思う。

式のあった仙台教会は、母ら一家が育った由緒ある場所。
祖父母の結婚式両親の結婚式祖父の葬儀
すべてこの教会で行われた。
自分も、長いキリスト教の歴史の一部を担っているのだ
という
重さを感じずにはいられなかった。
そして、祖父母の信仰や生き様が、さまざまな形で
子や孫に脈々と継承されていることを実感できた。

キリスト教の葬儀はいい。
悲しみに包まれながらも希望にあふれ、
感謝に満ちている。決して暗くない
一人の故人を通して与えられた数多くの恵みと交わり、
そしてを身近に感じることのできるひと時だった。




▲斎場での記念写真。十数年ぶりに合った従兄弟も…。
 仙台はものすごい吹雪でした。



■2009.1.25
 今さらながら 「目からウロコ」

かれこれ4、5年前になる教員時代の話。

国語科教員として授業をするの中で、
幾度か「
メディア」について取り上げた。
そもそものきっかけは国語の教科書に
ちょっとした単元があったから…なのだが、
扱いとしてはかなり小さく、普通は1、2時間で
飛ばすような「時間調整」の
コラム的なものだった
(「ニュース番組を作ろう」などの内容が小中学校の
教科書に導入されたのは2000年からだそうだ)。

しかし、元テレビマンとしては素通りできない
ということで、まったく手探りの状態から試行錯誤し、
同時間帯のニュース番組を比較したり、
「松本サリン」の誤報記事を教材にしたり、
編集前と編集後の映像を対比したり、
キャッチコピーを考えて
広告を作ったり、
絵コンテを書いて
テレビCMを実際に撮影したり、
結果かなりの時間を費やしてしまった。

当時はそのことにどれほどの教育的意義があり、
現代社会においてそれがどう位置づけられるのか、
また「なぜ
国語なのか」などに関しては
ほとんど考える余地もなかった。
ただ、個人的に好きだったし、自分なりに大事だと
思ったことを伝えながら一緒に楽しんだ。

最近読んだ
『メディア・リテラシー
――世界の現場から』
(菅谷 明子・岩波新書)を通し、
今さらながら、自分がやろうとしていたことが言語化され、
「そーゆーことだったんだ!」と
まさに「
目からウロコ」を味わった。

そう。ありとあらゆるメディアに囲まれた今日、
それらを
批判的・主体的に読み解きつつ、
自らの考えを構築し表現していく能力
(メディア・リテラシー)は、
現代の子どもたちにとって欠かせない
国語力なのだ。

 

『小中学生のための世界一
わかりやすいメディアリテラシー』
(後藤武士・宝島社)も、
そういう視点で書かれた「わかりやすい」一冊。



■2009.1.19
 結婚&出産ラッシュ

昨年は「アラフォー」がもてはやされたが、
僕は70年代生まれの「
アラサー」世代。
ちょうどこの時期、身近では結婚&出産ラッシュ。
今年の年賀状もとりわけ結婚、出産報告が多かった。
身内でも、昨年に
が一人、今月にもが一人
生まれる予定。

先週は、教員時代の同僚の結婚式に子連れで出席。
ちなみにうちの息子、結婚式への参列はこれで
5度目
さすがに教会の雰囲気に慣れたのか、(前半は)
おとなしかった。

式に参加するたびに考えさせられることは、
自らの体験と重ね合わせ、
「あぁ、こういう配慮が必要だったなぁ」という
反省
そしてもう一つ。結婚とは?夫婦とは?家庭とは?
という
根源的な問い

今でさえ2児の父親になっているが、
ここに至るまでにはいくつもの
ハードルがあった。
そもそも、結婚できたことは何よりの幸い。
そして、結婚すれば当然子どもができるものと
思っていたが、当然そんなことはなく、
クリアすべき条件は山のようにある。
さらに、1人目を授かったからといって
2人、3人と生まれる保証はまったくない。

望んでもかなわない
特に結婚と出産をめぐっては、そうした事例が
たくさんある。この人生を左右するような一大事は、
決して人間の思惑通りにはいかない。
また、
してもいけないのだと思う。
生殖技術が発達し、アメリカでは精子と卵子が
ネット上で売買され、お金さえ払えば望み通りの
「いのち」を手に入れることができるという。
結婚はしなくても、精子を買えば…
妊娠できなくても、代理の母体を借りれば…

生命倫理上の問題でもあるが、
もし自分が「望んでもかなわなかった」としたら、
どんな選択をしただろうかと思うと、
一概には「NO」とも「YES」とも答えられない。
そんなことを、ことあるごとに考えさせられてしまう。



■2009.1.6
 賀状御礼

今年もたくさんの年賀状をいただき感謝。
恒例?の卒業生による近況報告を少し。

身長170cmを超えた
M君
都大会400mで3位になった
H君
リトルシニアの野球チームで全国制覇を果たした
K君
吹奏楽部で3年間サックスに打ち込んだ
S君
同じく吹奏楽部で部長を務めたという
K君
3年間無欠席を貫く
S君
特技芸能発表会で「エアボーカル」を披露した
K君
高校から空手を始めるという
K君
「超ゆとり教育」からの脱却を図る
I君
高2のY君はこの2月からオーストラリアに留学。
同じく高校球児
S君は甲子園目指して奮闘中。

などなど。特に今春は、卒業時に担任したクラスが
いよいよ高校生になるということで、
それぞれ抱負をつづってくれたものもありました。
志を新たにがんばってほしいです!

それにしても今年は、友人・知人からの結婚と出産の
報告が多かったです。そういう年齢になったんですねぇ。

さて、ついでながら年賀状にも書きましたが
わが家の近況報告を…。

長 男:保育園で「大きいやぎのがらがらどん」を熱演。
(3歳) 乗り物好きに拍車がかかってます。
     最近のマイブームは、電車やバスの
     
ワイパーのまねと砂場での工事遊び

長 女:「飲む・寝る・出す」に「食う・笑う・進む」が
(8ヶ月)加わりました。最近、
つかまり立ちにも成功。
     
離乳食も始まり、いろんな食べものに挑戦中。
     母の姿を追いかけて健気に這い回ってます。

彼 女:3月まで育休中。区の育児支援施設に
(3●歳)通いつめ、いろいろ教わりながら
     残りわずかの
「休暇」を満喫しています。
     最近ではママ友の刺激も受け、
手作り雑貨
     裁縫、料理に夢中。

松ちゃん:4月からの雑誌創刊に向けて鋭意奮闘中。
(32歳) 目下の課題は仕事と育児の両立。
     休日は家族サービスにと願っているのですが…。
     昨年立ち上げた
記者クラブの活動も充実させたい
     と思っています。
     もちろん「松ちゃんの教室」の更新も頑張ります!

というわけで、本年も当サイト共々
よろしくお願いいたします。



■2009.1.2
 プチ同窓会

今回の帰省では、今も連絡が取り合える
数少ない中学時代の同級生と会うことができました。

特に今回は、十数年ぶりに
Hさんも参加して計4人。
大学卒業後、オーストラリア、ドイツに移り住み
いろんな経験をしてきた
(…とひと言でくくってしまってゴメンナサイ)彼女。
実は旅先のバンコクで、僕と共通の知り合い
(昔の職場の後輩らしい)に偶然めぐり合い、
話が盛り上がったとのこと。
世界って意外に狭いもんです。

その後、紆余曲折あり、今は都内在住で
就労支援のNPO活動なども積極的にしています。
いわく、「
日本の労働環境は劣悪すぎる!」。
海外での生活に裏付けられた話には説得力があります。
「右にならえ」「長いものに巻かれろ」的な日本の
教育システムについてもたくさん意見を持っていました。
やっぱり、客観的な視点って大事だな〜。

プチ同窓会の話題は
中学時代の
恥ずかしい思い出話から
今後の人生相談に至るまで多岐にわたり、
充実した時間が過ごせました。
基本、歳をとっても変わらないもんです。

卒業後、たどってきた道も現在の住まいも
職業や対場もまったく違う4人ですが、
多感な中学生時代に
同じ体験を共有したというのは
貴重ですね。
…でも、同じ時間を過ごしたはずなのに、
数十年たって初めて知らされる新事実
「あの時、ホントはこうだった」などもあり、
面白かったです。今後ともよろしく!




▲お世話になった「curry diningbar 笑夢」

  

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